2011年9月5日月曜日

「地域再生人材大学サミットin能登」が開催されました!

能登キャンパス構想推進協議会(金沢大学、石川県、輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)は平成23年9月1日からの3日間、地域再生を担う人材養成にかかわる大学関係者を輪島市に招き意見交換をするイベント「地域再生人材大学サミットin能登」を開催しました。この催しを通じて、地域と大学が連携する能登半島を全国にアピールしました。

1日目は、文部科学省科学技術戦略推進費「地域再生人材創出拠点の形成プロジェクト」に採択された53のプロジェクトのうち40が参加し、「第9回地域再生プロジェクト実施機関連絡会議」が開かれました。大学や高専のほか、プロジェクトに連携する自治体や受講生・修了生の参加を含め130人が出席しました。

2日目は、「公開シンポジウム」が開かれ、開会式に引き続き基調講演では宮崎県気仙沼市在住でNPO法人森は海の恋人代表の畠山重篤氏が東日本大震災からの里海と地域の復興と再生の取り組みが紹介され、金沢大学イノベーション創成センター長の吉國信雄教授が「地域活性化への新たなアプローチ」と題して話されました。また、パネル討論では「大学と地域のかかわり」をテーマに議論され、会場からも「連携には大学と地域の情報共有が大切」など、活発な討論の場となりました。参加者は全国の大学から50校、8つの自治体から200人、地域の方などから800人余りとなるなど、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

3日目は、能登エクスカーションと題して今サミットの参加自治体の輪島市、珠洲市、穴水町、能登町の4つのコースに分かれて各地の伝統や特色を実際に見て触れて、意見交換が行われました。

最後に、金沢大学の中村浩二教授から「大学は社会のためにある。次世代を担う人材を育て、地域とよいお付き合いする中で活性化できればと考える。今後ともシンポジウムや意見交換の場を通じて、地域のみなさんとの信頼関係を築いていきたい。」と挨拶があり、今サミットは幕を閉じました。

2011年6月13日月曜日

石川県能登地域の「能登の里山里海」がGIAHS に認定されました!

里山里海プロジェクトの対象でもある「能登の里山里海」がGIAHSに認定されました。これと同時に、新潟県佐渡地域の「トキと共生する佐渡の里山」も認定され、日本初の認定となりました。
これからも里山里海プロジェクトは更なる飛躍を目指していきます。

【GIASH:ジアス】
国際連合食料農業機関(FAO)によって平成14年から開始したプロジェクトで、世界重要農業遺産システム(Globally Important Agricultural Heritage Systems)の略。
次世代へ継承すべき重要な農法や生物多様性等を有する地域を認定しています。これまで世界で8件が認定されていました。日本では初めての認定となりました。

2011年1月31日月曜日

第8回地域再生プログラム実施機関連絡会議を開催

1月28日,本学において,文部科学省科学技術振興調整費「地域再生人材創出拠点の形成」プログラムの実施機関(53課題)が一堂に会する「第8回地域再生プログラム実施機関連絡会議」を開催しました。48課題から80名余りが参加,課題の方向性や問題点の解決策を探る意見交換を行いました。
会議では,櫻井勝理事(情報担当)が「アカデミックなパワーで人と人の化学反応を起こす人材を養成し,地域からイノベーションを興すことがこのプログラムの狙い。活発な論議を期待したい」とあいさつ。文部科学省科学技術・学術政策局推進調整担当の松下茜氏も来賓としてあいさつしました。基調報告では,環日本海域環境研究センターの中村浩二教授が「能登半島での取り組みと『ポスト・マイスター』について」と題し,地域と連携して進める「能登里山マイスター」養成プログラムについて紹介。続いて,科学技術振興機構プログラム・オフィサーの清水了典氏から「拠点の有効化と継続・発展に向けて」と題して,アドバイスがありました。
分科会は採択と課題ジャンルごとに5つのグループに分かれて行い,「事業終了後の自立化」「修了生のフォローアップ」「中間評価の対応」「自治体との連携」「学内の位置づけ」「広報・情報発信」などをテーマに意見交換を行いました。この後,全体討論でそれぞれの分科会座長が意見のまとめを発表しました。
29日には,参加者38名が能登半島の先端にある本学里山マイスター能登学舎(珠洲市)を訪れ,社会人人材養成プログラムの授業の見学,自治体関係者やプログラム修了生を交えた意見交換を行いました。

2011年1月24日月曜日

能登総合シンポジウムを開催

1月21日と22日の2日間,本学は石川県珠洲市において,能登半島で展開する研究プログラムを発表する能登総合シンポジウムを開催し,市民や研究者,学生ら約200名が参加しました。
シンポジウムの開催は2009年11月に続き2回目。今回は能登半島で進む大気観測や生物多様性の調査,医療研究,社会人の人材養成,韓国の黄砂研究など27の発表がありました。開会に先立ち,環日本海域環境研究センター 中村浩二教授・学長補佐(社会貢献担当)が「地域の協力を得てフィールド研究を加速させ,その研究成果を地域に還元してこそ,実りある研究といえる」と挨拶。また,泉谷満寿裕珠洲市長が歓迎の挨拶を述べました。
2日目の午後にはパネル討論が行われ,フロンティアサイエンス機構 岩坂泰信特任教授をコーディネータ-に,研究者,地域の学識者ら7人のパネリストが「地の利を改めて問う,能登でのフィールド科学を進めるために」をテーマに,学際分野の可能性や研究の国際性,また,「半島学」の新たな研究体系の構築について話し合いました。
市内の喫茶店ではシンポジウムにあわせて,「サイエンス・カフェ」が開かれ,理工研究域 牧輝弥准教授が能登半島上空で採取したバチルス菌でつくった納豆を実際に市民に食べてもらうなど,大気科学を分かりやすく語りました。